ゴアがほえると気温が下がる? [その他]
「不都合な真実」を観てきました。
環境問題、とりわけ地球温暖化に関する映画です。アメリカ元副大統領のゴア氏が、取り組んでいる温暖化問題啓発のセミナーを記録した映画です。
まぁ、その内容は、聞いたことのある話も多々あり、取り立ててショッキングな内容ではなく、むしろ、今の状況を再確認させられたというところでしょうか?
ちょっと、感想めいたものを書いてみたいと思います。
まず、環境問題はきわめて政治的な問題だということが強調されていたように思います。この点が日本のジャーナリズム(マスコミ:報道)とは、決定的に違います。日本の報道の基本姿勢は、「企業は、二酸化炭素の排出量を減らしている。むしろ、家庭から出る二酸化炭素の方が多いから、我々がもっと意識を高めなければいけない」というものだと思うんですね。番組によっては「家庭から排出される二酸化炭素の方が多い」と言いきる番組もありました。
温暖化の原因とされる二酸化炭素の問題を、企業と個人の問題・責任に置き換え、政治のはいる余地を無視している。まぁ、全くの私見ですけど、そういう報道が多いような気がしてます。前首相が言い出した「自己責任」論に、乗っかったような報道姿勢と言うことですね。
当然、個人の努力は大事です。でも、それだけでは解決できないからこそ政治の問題なんだと、ゴア氏は訴えるわけですね。「政治家はこの問題を見ようとしない。見たら何かしなくてはならなくなるから」と、今の政治(および政治家)を批判するわけですね。
さて、個人で再生可能エネルギーを利用する上で、もっともイメージしやすいのが太陽光電池ではないでしょうか。最近は住宅販売会社も、太陽光電池をとりいれたエコ住宅をPRしてますね。でもって、すでに建築された家でこのようなエコ装置を取り付けるとなるとそれなりの出費を覚悟しなくてはなりません。我が家の家計では、早々簡単な話ではありません。
これを個人の責任で解消しなさいと言われたら、金のない人(または世帯)は、温暖化防止の観点から言えば、永久に地球を汚す汚染者にしかなれません(本人がそれを望んでいなかったとしても)。
ここに(当然ここだけではない)、政治が介入する(しないといけない)隙間があるんですよね。だからこそ、環境問題は政治の問題なんだと言う主張が大事なんですよね。
他にも、記になったトピックはいろいろとあるんですが、長くなったのでやめます。気が向いたら書きたいと思います。
是非、皆さん見てください。
あと、「それでもぼくはやってない」もね。おもしろいですよ。「権力」って何があっても信じちゃいけないって、思っちゃいます。
「それでも・・・」おもしろいですか!
観たいんですよねー。
タイトル・出演陣に惹きつけられてます。笑
by eco (2007-01-30 01:11)
ecoさん 「それぼく」おもしろいと思いますよ。いろんな意味で。裁判のイメージが、良くも悪くもひっくり返るはず。
by Rikkun (2007-01-30 10:06)